公開日 2026年09月14日
専門分野を教えてください!
私の専門分野は臨床心理学です。臨床心理学を一言で説明するのは難しいのですが、困っている人を心理学的に支援する方法を考えて実践する学問です。これまで犯罪心理学に関連する仕事に携わってきたほか、現在は家族療法や福祉心理学などにも深く関わっています。これらはすべて臨床心理学に関連する領域ですので、困っている人に寄り添う心理学を幅広く追究しています。
なぜこの分野を専門にしようと思ったんですか?面白さも教えてください!
実は学生時代は社会心理学を学んでおり、自分が臨床心理学を専門にするとは思っていませんでした。きっかけは、前職で法務省の心理職として働くようになり、必要に駆られて勉強を始めたことです。この分野の面白さは、人はなぜこういう行動や考えをするのだろう、どうすればそれを変えられるのだろうかと探求し、面接などを通して実践するところにあります。困っている人と向き合い、その人の表情が明るく元気になっていく姿を見られたときは、本当に嬉しい気持ちになります。
授業ではどんなことを大事にしていますか?
まず、分かりやすく説明することを一番に心掛けています。ただ、目に見えない「心」を扱う心理学は抽象的な言葉も多いので、伝える難しさを実感しています。だからこそ授業では、「これさえ覚えておけば大学で〇〇心理学を学んだ!」と思えるよう大事なポイントを厳選して伝えるようにしています。
そしてもう一つ大切なのは、「ここで教えることが将来否定されるかもしれない」という視点を持つことです。今正しいとされていることも、いつか変わるかもしれません。それが本当に正しいかどうかはAIにだって分からないという認識を持って、探求してみてほしいですね。
学生と接する中で印象的だったエピソードは?
研究室に学生がやってきて、相談したいことがありますと言われる瞬間です。事前連絡なしで来られると少し焦りますし、心理の専門家としての力量を試されているようで緊張します。友人関係などの正解がない相談に乗るのは大変ですが、じっくり話を聞いた後に、話せてすっきりしましたと言って笑顔で帰ってくれるとほっとします。学生との距離の近さを実感する大切な時間です。
実は…◯◯が好きなんです!
実はマラソンが好きなんです!長い距離をゆっくり走ることが好きで、マラソン大会にも出場しています。沿道から応援してもらうと、自分の力だけで走っているのではなく、周りの人に支えられているのだなと実感します。それに、沿道の応援はダメ出しなんてせず、ただ温かく励ましてくれますよね。人を支援するとはこういうことかと気づかされます。一生懸命走り続けていると、人生や人間関係に通じるいろいろな気づきが得られます。

心理学科にはどんな方が向いていると思いますか?
人間や人間がすることに興味がある人なら向いています。みなさんも、「あの人が〇〇する(しない)のはなぜだろう?」とか「どうしたらあの人が〇〇しないように(するように)なるのだろう?」と考えたことがあるのではないでしょうか。そういうことがあるなら、心理学科での学びは面白いものとなるでしょう。
また困っている人の心の支えになりたいと思っている人も本学の心理学科に向いています。実際に誰かを上手に支援するのは簡単ではないでしょうが、学部での学びでその基礎となる知識を身に付けることはできます。その上で、もし心理の専門家として働きたいと思えば、大学院に進学してさらに知識や技術を学ぶことができます。この程度の学力がないと心理学を学べないというようなことはありません。大切なのは、知りたい、学びたい、身に付けたいという気持ちです。
受験生にひとことメッセージをお願いします!
心配しなくてもたいていのことは何とかなります!(と私は信じています)自分の進路を決めるとなると迷いや不安が生じるかもしれません。また、慎重に考えて道を選んだつもりなのに、後になって間違いだった、遠回りをしたと思うことがあるかもしれません。しかし、実は間違いでも遠回りでもありません。その道を進んだからこそ経験できたことがあり、何も無駄にはならないからです。
そこで経験したことが、その後の人生の役に立つこともあります。ですので、安心して自分の進みたい道に進みましょう!人間や人間がすることに興味のあるみなさん、人間について一緒に学び、考えましょう!
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