公開日 2026年09月21日
専門分野を教えてください!
専門分野は消費者行動です。大学の経営学部などで学ぶ消費者行動論とは、消費者の商品やサービスの「購買、使用、廃棄」に至るまでのプロセスを、社会、文化、心理、経済などさまざまな側面を通して理解する学問です。その中でも私は「ラグジュアリーブランドと非顕示的消費行動」をテーマにしており、ロゴや定番商品など、誰が見ても分かるシグナルに価値を置く消費行動ではなく、分かる人には分かるシグナルに価値を置く消費行動について研究しています。将来の仕事選びやマーケティングの分野に興味がある高校生にとっても、社会の仕組みを知る上で非常に役立つ分野です。
なぜこの分野を専門にしようと思ったんですか?面白さも教えてください!
私はもともと一般企業に勤務しており、本格的にマーケティングの勉強をするために大学院の経営学研究科に進学しました。そこで出合ったのが消費者行動論です。小売業というお客様と距離の近い仕事をしていたので、「どうしたらお客様に選んでもらえるのだろう」という疑問を解いてくれるのは消費者行動だと考えたからです。消費者行動論の面白さは、最新のトレンドや毎日食べている物、見ている広告など、身近な事例がそのまま研究対象になる点だと思います。私自身、最初は初めて聞く言葉も沢山あり難しいと感じましたが、大学院で担当してくださった先生の授業がとても面白く、この分野を専門にしたいと考えるようになりました。先生からは「内容が面白いのか、話し方が面白いのか」と聞かれ、「後者です」と答えたところ、「そこか……」とことあるごとにネタにされましたが、「難しい内容をいかに興味を持ってもらえるように伝えられるか」はとても大事で、私の大学教員としてのこだわりの1つでもあります。
授業ではどんなことを大事にしていますか?
授業では学生が受身になるのではなく、全員が授業を構成する一員として参加できる時間になることを大事にしています。マーケティングや経営学の分野は決まった答えのない学問なので、自ら考える力を養うことが一番大切だと思っています。そのためには、学生が講義で話した知識をただ覚えるだけでなく、きちんと理解しているのか、応用して自分の力で動かせるのかを意識しなければなりません。そこで、講義で話した理論について、身近な事例だとどういったものが思い浮かぶかをGoogleフォームに入力してもらい、その場で皆の回答を紹介しながら解説をしたり、クイズ形式にして理由とともに解説したりと、学生自身が積極的にアクション出来る時間を取るように工夫しています。
学生と接する中で印象的だったエピソードは?
授業で実施しているグループディスカッションでの学生たちの姿がとても印象的です。交流やさまざまな考えを持つ人同士の意見交換を目的に、毎回メンバーを変えて実施し、リーダー、発表者、タイムマネジメント、書記と役割も決めてもらっています。入学したての1年生には少しハードルが高いかなとも考えましたが、何度か実施するうちに、「いろいろな人と話せて楽しかった」「人前での発表が好きだと気付いた」「いつもはリーダーが多いけれど書記もやってみたら面白かった」といった前向きな意見を聞くことができました。自分にとっては少しハードルの高いことでも、勇気を出してさまざまな役回りを経験することで、自分が得意なことや今まで気づかなかった自分に向いていることを見つけてもらえるとよいと思っています。これは将来のキャリアや就職活動時の自己分析にもつながる大切な経験です。
実は…◯◯が好きなんです!
趣味は、旅行、スポーツ、街歩き、読書、音楽を聴くことです。旅行では昼間はしっかりと観光をして、夜は現地のものを食べながら美味しいお酒を飲み、ホテルでゆっくりと読書をするのが好きです。もともと小売業にいたため宿泊施設のサービスにも興味があり、いろいろなホテルに泊まってプロのサービスを体験するのも旅行の醍醐味です。大学時代は文学部だったため、よく図書館で友人と課題をやったり、帰りにサークル活動やカラオケに行っていたのが楽しい思い出です。学生時代のアルバイトはスーパーマーケットと、野外博物館で民具の資料作成や小学生向けの校外学習のお手伝いをしていました。スーパーは教育が厳しかったですが、小売業への興味や社会人としての基本をここで叩き込まれたので本当に感謝しています。また、野外博物館は茅葺の民家の中で作業をするため冬はとにかく寒く、ある日、フリースを何重にも着て防寒をしたうえで作業をしていたら、小学生に「座敷童がいる~」と指を指して叫ばれたことが今でも忘れられない楽しいエピソードです。

経営学科にはどんな方が向いていると思いますか?
一般企業の経理やマーケティング分野、営業職として働きたい人、将来起業したいという人はもちろんですが、まだ進路が未定でも、趣味を仕事にしたいと考えている人、買物や人と話すことが好きな人、地域の発展に貢献したいと考えている人が向いていると考えます。大学の学部選びや進路に悩んでいる高校生の中でも、高校で簿記を勉強した方、部活でマネージャーをやっていた方、ビジネスコンテストなどに出場した経験がある、あるいは興味がある方は、より親しみをもって実践的に学べる学科だと思います。
受験生にひとことメッセージをお願いします!
経営学は実践から生まれる学問です。つまり、机にだけ向かっていては学べない学問であるとも言えます。駅前かつ全国的に見ても再開発の好例として取り上げられる商店街が近くにある高松駅キャンパスは、人の流れや商業の動きを間近で見ることができるため、生きた経営学を学ぶにはもってこいの環境だと思います。2025年4月に設立したばかりのため、まだ経営学科の卒業生はいませんが、在学生は皆、生き生きと勉学に励んでいます。進学先や大学選びに迷っている受験生の皆さん、明るく開放的な新しいキャンパスで、私たちと一緒に楽しく学んでみませんか。
学科のWebページもチェック!